サラリーマンのみなさん、従業員持株会(以下、持株会)をご存知でしょうか。
利用していますでしょうか。
この記事では持株会の説明とそれを最大限利用(金儲け)する方法を紹介しています。
恐らく95%以上の人がこの方法を使っていません!(ただの予想です)
持株会制度がない会社の方は別のお金を生む手法記事へどうぞ。
持株会とは(超簡単に説明)
持株会とは株式会社の福利厚生の一つで、毎月給料を天引きして自分の勤めている会社(や親会社)の株式を購入できる仕組みです。
持株会の本当のメリットは後述しますが一般的に、
- 少額で株式が購入できる
- 奨励金が貰える
- 仕事のモチベーションが上がる
などのメリットが挙げられます。
普通に持株会を利用することはオススメしません!
この記事と矛盾しますが普通に持株会を利用することは大変危険です!
投資というのは分散が基本です。
厳しいことを言いますが私は多くのサラリーマンのように収入源が一つの会社のみということ自体がリスクだと考えています。
(関連記事>>嫁向けの退職説明資料を作ってみた)
ましてや勤めている会社にさらに投資するというのはその会社と心中覚悟ということです。
持株会の悪い面を述べましたが、今回私が紹介する方法は
自分の会社に投資するのではなく、持株会という制度を利用して利益を出す
というものです。
最後まで読んでいただけるとリスクもほぼゼロということが理解いただけると思います。
持株会の唯一にして特大のメリット【奨励金】
持株会のメリットはずばり奨励金だけです。
(前述した「少額でも株式が購入できる」というのは持株会じゃなくても可能ですし、「仕事のモチベーションが上がる」というのは会社側のメリットです。)
奨励金とは持株会に渡したお金に5%~30%上乗せした金額分の株が貰える仕組みです。
この割合は会社によって違います。
私の勤めていた会社の奨励金は掛け金の5%でした。
また私の会社の場合、月々の最大掛け金は80,000円で、年2回のボーナス時の最大掛け金は400,000円でした。
これを例に最大いくら奨励金の恩恵が受けられるか計算してみましょう
80,000円×5%×12ヶ月+400,000円×5%×2回=88,000円
ということで年間88,000円分も得することができます。
そんな毎月80,000円もかけられるわけないじゃん。
生活できないよ。
もしできてもそんな大金、高リスクでしょ。
と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
早速これからその方法をご紹介します。
持株会を最大限に利用する方法
今回の本題です。
持株会を最大限にかつリスク最小限に利用する方法は、
- 持株会で最大口数購入するよう設定する。
- 保有株数が単元数を超える度に、持株会の株式買付日に売る。
ということです。
やること自体はシンプルです。
一つ目の最大口数購入するというのは先ほどの私の例のとおりです。
その持株会で決められた上限分、株を購入します。
ボーナスも同様に最大数購入することが望ましいですがまずは毎月分だけからスタートしても良いでしょう。
単元株とは普通に取引できる株の売買単位です。
1株、100株、1000株が一般的です。
持株会では単元株よりも細かい株数で購入できますが、社員が株を売る時には単元株である必要があります。
下図を見ていただけると理解が深まると思います。
①②はすでに説明済みですね。
給与の一部で毎月株式が自動的に購入されます。
単元株未満となる方が多いと思います。
③持株会に購入した株式が保管されます。
株式は全従業員分まとめて購入されますがちゃんと個人個人の株数が管理されます。
④毎月株式が貯まっていくので単元株数を超える時を待ちましょう。
単元株数を超えたら自分の証券口座に引き出せるようになるので引き出し申請をします。
1,2ヵ月で処理がされます。
自分の証券口座に株が届けば、そこからはいつでも売却できる状態です。
始めに証券口座を開設する必要があります。
絶対持株会のページに指示があるので、それに従って口座を開設しましょう。
⑤持株会の買付日に株を売りましょう。
ネットで注文できます。
持株会の買付日は会社によって違うかもしれません。
私の会社は毎月25日(休日の場合は前倒し)です。
持株会の購入と同じ時間帯に売りたいところですがそれは公表されていません。
私の場合は毎月25日の12:30と決めていました。(経験上、価格変動が小さく、昼休み中で処理も可能なので)
こうして、持株会の購入単価とほぼ同じ価格で保有株を売ることで株価変動リスクを最小限に、奨励金の恩恵を最大限に受けることができます。
これだけではいくつか疑問点があるかと思います。
Q&A方式でまとめていますので解消していきましょう。
また、最後の方にやり方のまとめもあります。
Q1. 持株会はどうやって入るの?
私の会社の場合は入社時に説明、促進があっただけでした。
ただしいつでも入会可能です。
会社的には入会してほしいので心配する必要はありません。
わからない場合は総務の福利厚生を管理している部署に問い合わせてください。
Q2. この方法でも株価変動リスクは少しはあるのでは?
株価変動はたしかにあります。思っていた利益(上記の私の場合、年間88,000円)よりも高かったり低かったりします。
しかし、長期的に見てマイナスになるなる可能性はほぼゼロです!
そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、冷静に考えてみましょう。
例えば奨励金が5%で、それ以上に損をしようと思ったら毎月株価が5%以上ダウンしていかないといけません。
その可能性はかなり低いです。
というか毎月株価が5%以上ダウンする可能性があると思うならその会社を早く辞めるべきです。
つまり極端な話、『この方法で持株会を利用する』か、『その会社を辞める』かの二択です。
Q3. 最大数購入するということは結構なお金が要るのでは?
確かに単元株の価格前後のお金を株式にしておく必要はあります。
私の会社の場合、1株約1500円で単元株は100株なので15万円分貯まるまでは現金にできません。
特にボーナスの時は一時的に40万円分が株式になります。
またまた私の例で恐縮ですが、15万円前後は常に株式として貯金されていて、ボーナスは受け取る時期が1,2ヶ月遅れる。
というイメージを持っていました。
単元株が100万円くらいの会社もあるので持株会を始める前に単元株を調べておいて心積もりだけしておいてください。
ただしその分のお金が確保できるなら都度株を売却して現金化できるので問題ないはずです。
数十万円の貯金だと思ってください。
その数十万円分も当然退職時に全て現金化できます。
(私の会社は10円単位で切り上げして換金してくれるルールでした。)
Q4. そんな簡単に持株って売れるの?退職時とかに受け取るイメージ。会社に気を使わないといけない?
私もそんなイメージがありましたが、持株会は会社と独立していることが多いです。
持株会から自分の証券口座に株式を移すのには申請が要るのですが、持株会を管理している證券会社に申請を出すだけです。
上司や会社には一切関係がなく、当然報告も不要です。
普通にポチポチネットで申請するだけです。
自分の証券口座に株式を移せたらあとは自分のタイミング※で売ることができます。
※株式が取引可能なのは平日の9時~11時半、12時半~15時です。(ストップ高安時を除く。)
Q5. 株価が上がりそうだと思うので売らずに持っておくのもアリ?
これは素人がおちいりがちな考えです。
私も初めはこう考えてしまう時がありました。
しかしこれは絶対にナシです。
上がるなら得するからいいじゃんと思われるかもしれませんが、待ってください。
あなたは株のプロですか?
上がる株がわかるのなら今頃大金持ちのはずです。
もし本当に上がる株がわかっているとしても、まずこの会社の株をルール通りに売ってから、もっと上がりそうな株を購入しましょう。
あなたの勤めている会社がこの世で一番株価が上がる銘柄ではないでしょう?
ちなみに非公開の情報を握っていて売却タイミングを見計らうようなことをするとインサイダー取引になります。
Q6. 既に持株会利用中で結構株を持っているんだけど・・・
今回紹介した方法と同様に毎月の持株会の買付日に単元株ずつ売却していきましょう。
いきなり大金を扱うことになるので怖いかもしれませんが頑張ってください。
自分の会社の株を大量に所持していることの方が100倍怖いです。
証券会社の口座をまだ作っていない場合は持株会のページの指示に従って口座を作るところから始めましょう。
持株会を最大限に利用する方法まとめ
- 持株会に入会する
- 持株会で最大数購入するよう設定する
- 持株会のHPに従って証券口座を開設しておく
- 持株会での保有株数が単元数を超える度に、証券口座に株を引き出す
- 証券口座に株があるなら持株会の買付日に売る
以上です。
持株会入会以外の処理はネットですべて可能です。
持株会で得をした実績紹介
一応私の実績を紹介しておきます。
私は持株会を始めて4年弱ですが、約35万円プラスです。
今も常に20万円分前後が株式の状態です。
つまり持株会をやらなかった場合に比べて現金10万円以上プラスかつ約20万円分の株式を保有という状態です。
実は持株会を始めたころは欲目をかいて今回紹介した方法から外れたことをしてしまうこともありました。
これがなければもっとプラスになっている計算なので少し反省しています。
みなさんは私の二の舞にならないよう、ストイックにルール通りに取引していきましょう。
最後に、このルール通りに行動する自信がない方は持株会のことは忘れてください。
始めに言ったとおり、持株会自体はハイリスクです。
追記(退職後)
退職後、証券会社から清算書が届きましたのでご紹介します。
私の退職話に興味がある方はこちら>>「仮想通貨で会社を辞める話」
約4年の持株会制度利用でしたが、奨励金だけで348,000円も得をしていたようです。
実際は株価の値上がりや配当金もあったのでもう少し利益は大きいです。
いかがでしたでしょうか。
少し長くなりましたがこうやって上手く会社の制度を利用して賢くお金を生んでいきましょう。
それでは。